2016年9月1日、KORGより一挙3プロダクトのアナログシンセが発表になりました。公式サイトでは「プラグインでは得られない」という表現がいくつかあり、老舗ハードメーカーのプライドをバキバキに感じさせてくれます。それでは「microKORG S」「volca kick」「ARP ODYSSEY Module」の特長を紹介!公式の動画も掲載しておりますので、こちらを再生いただいた方が話が早いかも…?
スピーカーを内蔵したmicroKORGの新モデル 「microKORG S」
2002年に発売されたmicroKORGはコンパクトなボディに本格シンセサイザーとボコーダー機能を搭載し、手軽にライブでボコーダーボイスが欲しいユーザーを中心に大ヒットしました。
最新モデルはホワイト基調の上品な外見と凶暴な新設計の2+1スピーカー・システムを内蔵した「より演奏が楽しい」プロダクトに。
単体で音を出すことができるので、弾いた際に音の振動がレスポンスとして伝わり、臨場感が楽しめるとのこと。単3形乾電池×6で起動するそうです!
紹介動画はelectribe samplerの最新モデルと共にビート・上音・ボコーダーの入ったプレイとなっており、エレクトリックなライブの実現をアピールしています。
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http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microkorg_s/
出典:http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microkorg_s/
volcaシリーズ最新作はダンス・ミュージックの命“キック”に特化した「volca kick」
往年のグルーヴ・マシンや歴史的なシンセシスに光を当ててきたvolcaシリーズ。
リード・シンセ「volca keys」、ベース・シンセ「volca bass」、リズムマシン「volca beats」がラインナップされていましたが、ついに“キックだけ”の「volca kick」の登場です。
volca kickは完全アナログ回路、しかもその音作りには一般的なサイン波でなく、MS-20前期型フィルターの発振音を使用。レゾナンスを最大にするとオシレーターのように自己発振する強烈なMS-20フィルターで、複雑な倍音を含んだ強力なキックを生み出します。
締まりのあるタイトなキックから、ブーンと響くファットなキックまで、あらゆるダンス・ミュージックに適したキック・サウンドを作り出すことが可能。
また、16キーのタッチ・パネル鍵盤で、ダイナミックなキック・ベースを演奏することも出来るため、GrimeやTrapなどのベースミュージックにも最適とのこと。
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http://www.korg.com/jp/products/dj/volca_kick/
出典:http://www.korg.com/jp/products/dj/volca_kick/
名機ARP Odysseyから鍵盤を無くし、DAWに適合したモジュールシンセ「ARP ODYSSEY Module」
「volca kick」に続き、時代性・流行性を感じるプロダクトです。
「ARP ODYSSEY Module」はコルグが復刻したARP ODYSSEYをベースにした、テーブルに置いて邪魔にならないアナログシンセモジュール。
ARP ODYSSEYと全く同じ回路をコンパクトなボディに備え、本物のARP ODYSSEYだけが出せる豊潤なアナログ・サウンドを、より手軽に手に入れることが可能です。
またKORG SQ-1などのシーケンサーと組み合わせてのパフォーマンスや、ARP ODYSSEY ModuleとMIDIキーボードの接続も、勿論可能です。
カラーバリエーションが2種類ありますが、ARPブランドの最も代表的な黒パネル×オレンジ・シルクのRev3デザインと、歴史の始まりを象徴する白パネルのRev1デザインが用意されており、こちらはかなり悩ましい選択肢に迫られますね。
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http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/arpodyssey_module/
出典:http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/arpodyssey_module/
いかがでしたでしょうか?
筆者が一番気になったのが、「microKORG S」です。
単3形乾電池×6で単体で音が出る手軽さは、遊び心をくすぐりますね!花見やアウトドアに持って行ったり、小さな子供に買い与えるのも面白いかも!※マスターボリュームには気をつけて…